2019/01/25
未来の選考を受けにくる学生に志望理由を聞くと「若手から活躍できる環境で成長したいから、大手企業ではなく若い会社で経験を積みたい」と言います。
では、逆に大手企業では若手から活躍して成長することができないのか?
大手企業に入ったら若手から活躍することができない、成長スピードが遅いなんてことは絶対にありえません。私はまだ新卒2年目の社員で大手企業を経験しているわけではありませんが、大手企業と言われる会社に入った友人に会って話をしても「成長してない」なんて思うことは全くありません。むしろ、自分が経験できないことも経験しています。逆もまた然りです。ベンチャー企業でしか積めない経験も多くあります。
そこで考えて欲しいのですが、ベンチャー企業のような若い企業を志望する際、志望理由で「若手から活躍して成長したいからです」と、ただそれだけになっていっていませんか?もちろん言いたいことはわかりますが、前述したように大手企業でもベンチャー企業でも成長環境はあります。個人の仕事への取り組み方によって成長速度は大きく変わります。なぜ?そしてどのようにその企業で成長をしたいのかを考えることが大切です。
ベンチャー企業に行き成長したいと思っているのであれば、まず自分が見ているその企業のビジネスモデル、将来性を考えることです。それを踏まえて自分の描く成長と照らし合わせて、「この企業なら」としっくりくるまで考えその想いを志望理由としてしっかり伝えましょう。単純に成長したいという理由のみでベンチャー企業に行くのは危険です。
とはいえ、どういった成長、経験、キャリアがあるのかイメージしにくいかと思います。少しでも参考になればと思い今回は、未来がまだまだスタートアップで社員6名の時代に入社をした新卒1期生入社のM・Mさんに話を聞きました。 M・Mさんはが大手企業ではなくベンチャー企業を選択した理由。実際にどんな経験を積んできたのか。
■出身大学:同志社大学 文学部英米文学科
■入社理由:シンプルにダイレクトマーケティングが面白そう、成長しそうな会社だと思った
■入社年/部署変遷:2013年入社 ご縁創造グループ(マーケティング) → お客様サポート(物流) → 感動支援グループ実感向上チーム → 感動支援グループCRMイノベーション(マーケティング)
■趣味:妻とキャンプ!少しずつ道具を足していくのが楽しいです。
Q:どうして大手企業ではなく、当時はまだまだスタートアップで、しかも社員6名の未来に入社を決めたのですか?
A:少ないですよね、6名。
もともと就職活動は広告業界を中心にみていて、内定もいくつか他にもいただいていたんですが、選考を進めていく中で未来の「ダイレクトマーケティング」の面白さと、小規模ながらも夢たっぷりの社長のビジョンや、社員の方の人柄に、「あー、この人たちと働くのは大変そうだけど楽しそうだなー」と直感的に思ったことでしょうか。
まだ若い会社だけど勢いがあって、これから良くも悪くも何が起こるかわからないワクワク感に惹かれた、という印象があります。社員が少ないというのは、ポジティブに捉えると自分の存在が大きいということですし、この会社の成長に貢献して、必要不可欠な人材になってやる、という気持ちで選びました。
Q:M・Mさんが思うベンチャー企業に入社するメリットは何だと思いますか?
A:新卒入社してから6年、転職もしていませんし、大企業を知っている訳ではないので比較できないですが、「幅広く業務を知る事ができる」ということでしょうか。
どういうことかというと、未来の主力事業はダイレクトマーケティングでの化粧品販売事業ですが、この事業には 商品開発、コール、メール、社内システム、広告出稿、リピート企画、物流、決済など、多数のセクションが当然必要になります。
すべての部署を自分自身で経験したわけではありませんが、物流の責任者もやりましたし、広告出稿も、キャンペーン企画も、お客様との電話も経験しましたし、すぐ隣にほかの部署の責任者がいて、何かわからないことがあったらすぐに聞けて、自社がどういう体制で成り立っているのか、そんな全体観は少しずつ身についてきたように思います。
事業がどう成り立っているか、を早く理解できるのは企業規模が比較的小さいベンチャー企業ならではなのかなと思います!
Q:正直、大手企業に入社しておけば、、、と感じたことはありますか?(笑)
A:あるある。笑
1年目、2年目は感じることがありました。友人から「こんな福利厚生あるんだぜ!」系の話を聞いたりとか、未来の名前を出しても誰も知らない時とかですね。
でも、今なら気づくんですが1年目や2年目って、どの会社に入ろうと出来る事が限られていて仕事そのものの充実感が低いので、そんな「待遇」とかの条件に目が行きがちだと思うんですよね。私は2年目の途中から物流の責任者を任されて色々と体制の改革を行いました。そのあたりを評価してもらえて、その頃から仕事の楽しさを覚え始めた気がします。
「未来」の名前を出して誰も知らないのは当然と言えば当然だけどやっぱり悔しかったです。でも、その分、ネームバリューに頼らず自分の価値で勝負できると思います。
昨年、日本中からマーケターが集まる展示会「アドテック2018」にセッションスピーカーとして選ばれて登壇しました。大手メーカーの事業部長とかが出てくるようなトークセッションです。スピーカー登壇するためには事前審査があるんですが、自分自身の複数の部署での経験や考察を評価されて登壇決定が決まった時は嬉しかったです。
あとは、どんな会社でも「あるもの」と「ないもの」があって、「ないもの」にフォーカスしてもどうしようもないと思うんですよね。
「今あるもの」に目を向けて、そこからどう自分が切り拓いていくか。そんな事を考えられるような人と働きたいと思います。
アドテックで実際にトークセッションしているときの様子です!
Q:未来についてですが、化粧品を扱っている会社ということに関してはどう感じていましたか?
A:「見た目」は男女問わず大事だと思ってますし化粧品そのものにまったく興味がなかったわけでもないの、そんなに抵抗はなかったです。扱っている商材そのものより、ダイレクトマーケティングの面白さ、「おもてなし」を大切にする価値観に惹かれました。当時は男性社員がいなかったので、むしろチャンスだと思っていました。男性社員が私だけ、というのはそれだけで目立てると思いました。目立つというのは、それだけチャンスが増えるという事だと思います。
Q:海外事業に関して、やりたいと思った経緯や、現状、今後はどのようにしていきたいと考えているのか教えてください。
A: 学生時代から、色んな文化を知る事ができて楽しい海外旅行が好きだったのですが、東南アジアの少し貧しいような地域に行っても女性がスキンケアをしている姿を見て、ニーズの深さを知りました。未来に入社して、未来の高品質な化粧品を知って、この化粧品を世界中の女性に使っていただけたらいいなと思った、というのが経緯です。入社前から、海外事業をやるかもしれない、と聞いていたので「私にやらせてください!!」と社長に早朝に直訴して任せていただきました。
今は、実は社内のシステムの大幅な改革がメインになっていて海外事業にあまり時間を使えていないのですが、ぜひやりたい!という熱い人と、一緒に拡大していきたいと思います。
Q:M・Mさんがこれまでに積んできた経験や感じた成長、それを踏まえて今後のキャリアをどう考えているのか教えてください。
A: いま未来では、化粧品事業は順調に伸びていますが、次なる新規事業を見つけたいところかと思っています。今まで部署単位での改革は少しずつ行ってきました。部署の組織改革、新しいシステムの導入など、何か変化を起こすのは大変なことですが、後で振り返ってみると自分の中で誇らしいことしたな、と思えます。新規事業の立ち上げは未知の領域で、自分にとってはとってもチャレンジングなことですが、ただそうやって常に自分が今まで出来なかったことに一歩ずつ、でも確実に挑戦し続ける自分でいたいです。